「読心術」という言葉を聞いたことがあると思います。
読んで字の如く、心を読む術、という意味ですね。
この読心術の基本は、まず顔と手の表情を読むことです。
相手の顔の筋肉がどのように動いているかで、ほぼ間違いなく相手の感情を読み取ることができます(意図的につくっている場合を除く)。
例えば「喜び」。
人は嬉しいとき、
①頭は後ろに倒れ、
②額は平らのまま、
③眼は下まぶたが上がり、目尻にしわができ、
④鼻は変化なく、
⑤ほほの筋肉は持ち上がり、
⑥口は後方に引かれ上唇に力が入り、
⑦下あごは垂れ下がり震える(笑い)。
という状態になります。
この①〜⑦までの表情を意図的につくってみてください。
なるほど、と思われるはずです。
ちなみに①〜⑦、それぞれ全く反対に表情筋を動かすと「嫌悪」になります。
大脳を額に平行に切り取ると、顔と手を動かす運動領域が、他の部分と比べてかけ離れて広いことがわかっています。
相手の心を知りたいときには、
相手の無意識から現れる、顔の表情と手の動きを観察するとよいでしょう。