こんにちは。
所長の川端康稔です。

今回は、心理カウンセリングを受けるに当たって気になるであろうお話をします。
「一体、何度目のセッションで効果がでるの?」
という疑問についてです。
結論から言ってしまうと、最初の効果が出始める時期は人によってさまざまです。
しかし、必ず効果は出るものですので安心してください。
効果を出すためにはクライアントが乗り越えなければならない、いくつかの障壁があります。
カウンセリングに対する誤解が原因であることがほとんどですが、この障壁によって「あともう少し」というところで後戻りされるクライアントさんもおられます。
1番多いのが、「 期待して行ったのに、先生は1回で、私の症状を治してくれなかった」という人だと思います。
次に多いのが、「 先生は、特に、いいアドバイス、目から鱗が落ちるようなアドバイスをくれなかった」というもの。
残念ながら、いかに優れたカウンセラーであっても、たった一回のセッションでクライアントの症状を改善できる人は、そうそういません(※症状の度合いにもよります)。
それは、カウンセラーが行っていることはクライアントから無理矢理、症状を取り除くことでは無いからです。クライアントご自身が「気づき」自身で「手放す」ことで症状が改善されていく、そのお手伝いをすることが目的だからです。ここがセラピストとの大きな違いです。
なので、以下かんたんにカウンセリングの一般的な流れを参考までに書いて掲げておきますね。
1回目。
クライエントが話をします。今までの経過をカウンセラーに伝えます。
2回目。
クライエントが、前回、言いたりなかったことを、更にカウンセラーに伝えます。
3回目。
言いたいことを概ね言ってしまいます。それでもカウンセラーは、さらに話を聞こうとします。このあたりが、クライエントにとって一番きついところです。この時点で、「 本当に、カウンセリングは、私の役に立つのだろうか?」と迷ったりする人は、少なくありません。
4回目。
時に、沈黙を多く経験します。ここも、クライエントにとって辛いところです。やがて、クライエントは、自分でも思ってもみなかったことを話し出します。表面的な話から、より深い話をするようになった証拠です。
5回目。
4回目とほとんど同じようなカウンセリングが続きます。このころから、「 カウンセリングらしくなってきた」と、言えるのではないでしょうか。
6回目。
クライエントに、少しずつ深い洞察・気付きが生まれ始めます。
7回目。
それとともに、カウンセラーから、指示をもらうようになります。
8回目。
症状が緩和されている事実に気がつき始めます。
9回目。
さらに症状が緩和されていきます。
こんな感じでしょうか。
上に述べた例は、最も多い一般例です。誰もがこの道程を通るとは限りませんし、通り過ぎるスピードも人それぞれです。また、各回の特徴は、こんなにハッキリとは区別されません。
この間、カウンセラーは技術者として、様々な専門的技法を用いてクライアントに接します。
そもそも一度でよくなるようなココロのお悩みは、どなたでも持っているものです。
ココロ研究所ではセッションを重ねてもなるべくご負担にならないように料金設定しております。